美代

「本当にきれいね、まー君」

ドクンッ!

美代さんの横顔。

祭の明かりに照らされていつもと違って見えた。

美代

「ねえ、まー君」

雅人

「ど、どうしたの?」

少し動揺しながらもなるべく平静を装いながら俺は答える。

美代

「私が何を考えているかわかる?」

雅人

「え……なんだろう? 祭りのことかな」

美代

「それももちろんだけど……でもね……」

美代

「たぶんまー君と同じことだよ」