雅人

「………………」

「ZZZZZ……」

隣のベッドから環様の静かな寝息が聞こえる。

宿直するとの名目で一緒の部屋に寝ているがさすがにベッドを共にすることはできない。

さりとて、神を床に寝かすわけにもいかず、結局俺が床で寝ている状態だ。

もちろん俺はそれは構わない……

構わないのだが……

「んっ……あっ……」

この状態! いかんだろ!

「はあ……んっ……」

なんだよこの艶っぽい寝言は……

この人の……いやこの神様の癖なのかもしれないけど、やたらと色っぽくないか?

神と人が愛し合うことが罪ならば、この神様はどうしてこうも俺を反応させてしまうのか。

もしや……美代さんや結様と接しすぎて、俺が男の娘に慣れ過ぎているせいかもしれないが……

雅人

「ふう……」

いかんいかん、平常心、平常心……

「ん……」

雅人

「……!」

「ああっ……はあ……」

雅人

「ぐうう!」

この神様、わざとやってないか!?

この感じているかのような声は、嫌が応にもあの行為を連想させてしまう。